明治大学の留学生が、OriHimeで学習支援

OriHimeを活用した共同プロジェクト!

明治大学国際日本学部において、OriHimeを用いた留学生とのプロジェクトを発表。
4名の学生(3人の日本人学生と1名の韓国人留学生)が、2年間、大阪府の特別支援学校(肢体不自由)の生徒と一緒にOriHimeを通して学習を行うというものです。
留学生のソ アヨンさんから感想をいただけましたので、紹介として引用します。

ソ アヨンさんからいただいた感想コメント

引用ここから。

<国際日本学部1年 ソ アヨン(韓国人留学生)>
 このプロジェクトでは、ロボットを使って、特別支援学校の生徒の学習を支援するというものでした。肢体不自由の生徒たちの世界を広げることができるように、私たちは、ロボットを彼らの分身として捉え交流し、学習機会を作ってきました。私は日本にきてから留学生であることを特別に思ったことはありませんでした。しかし、生徒たちは、韓国人の私と交流することでとても楽しんでくれ、韓国や世界に興味を持つようになってきました。毎回の交流で「アヨンさんのお話を聞きたい」と生徒たちが楽しみにしてくれ、私は、自分が誰かの特別になれたことがとても嬉しく、とても自信がつきました。
 このプロジェクトでは、「コミュニケーション」について多く学びました。コミュニケーションとは、単に言葉を交わしたりただ一緒にいるだけではなく、お互いの関心を広げたり、理解を深めたりできるものでした。そして、お互いが変わっていけるきっかけになることがわかりました。留学生の私は、最初の方は特に発音に不安があり、日本語で自分の考えを100%伝えることができませんでしたが、50%でも80%でも伝えようとすれば、足りない部分は誰かが補ってくれることがわかりました。伝わるかどうかだけではなく、伝わるようにみんなで協力していくことの大切さも学びました。
 このプロジェクトを通して、同じことを見ても経験しても、日本人と韓国人では考え方、感じ方が異なることがあると知りました。疑問に思ったことを、プロジェクトの仲間たちと共有することで、お互いが深く知り合うことができ、視野が広がっていきました。そして、何より、何か新しいことに挑戦することに対して、とても前向きになることができました。

引用ここまで。

国際交流におけるOriHimeの役割とその可能性について

ロボットであるOriHimeを通じて、肢体不自由の生徒さんたちとの交流を深めていただき、一緒に成長しあえる間柄と慣れたことを嬉しく思います。国際交流というアプローチでも、OriHimeは教育機会を作る上で重要な役割を担えるのだなと、そんな気づきを得たプロジェクトでした。