THE AVATAR WORLD 分身ロボットのあるくらし

【分身ロボットカフェのパイロット体験レポートを書いていただきました!】ゆっちゃんのレポート!

年が明けてからすでに9日。お正月気分はすっかり抜けたでしょうか。まだまだ寒い日が続きますので、こたつにみかんでお正月の余韻を楽しんでお体に触らぬよう気をつけるのも許されるのではないかと思います。

ゆっちゃんの体験レポート

第二期パイロットである伊藤裕子さん(以下、ゆっちゃん)から体験レポートをいただきました。

ゆっちゃんの体験レポートはこちら。

OriHimeパイロット体験レポート

ある日突然不慮の交通事故に巻き込まれ脊髄を損傷し両下肢機能障害となり車いす生活を余儀なくされ当時両親は親がいなくなった後一人でも生きて行けるようにと敢えて厳しく私は孤独から這い上がるため生きるため独り暮らしを始め車いすでも働ける場所を模索しましたが障がい者雇用の場は限られ厳しく何年もハローワークに通ったりやっと運良く理解ある一般企業や第三セクター、福祉工場など様々な職種で20年余り働く経験が出来ましたが年齢と共に体は衰え通勤のための車いすから自動車等への移乗が困難になり退職し毎日家事子育て等をしながらこのまま年老いて行くだけかと諦めかけていたところテレビやネットで分身ロボットOriHimeを拝見し車いすでは不可能だったカフェ店員の夢が叶うかも知れないと期待を膨らませメールをさせていただいたのがきっかけでした。

当初私は介護サービス等を受けていない事もあり少しでも皆様のお力になれたらと思い皆様が無理なく働きやすく活躍できますように出来る限りの事はしようと取り組ませていただきましたが実際OriHimeパイロットの方々は年齢層も幅広く障害はそれぞれ違えどとても素晴らしい経歴をお持ちの方ばかりで私なんかが大丈夫だろうかと逆に心配になったのを覚えています。しかしそんな心配も簡単に払拭されるほど尊敬できる方々の温かさに触れ結果私は皆様に助けていただきながら
パソコンでのOriHime操作もエンジニアの方々に0からご指導を受け手塩にかけて育てていただき万全を期していよいよカフェ参戦となりました。

車いすになってから色んな事を諦めた夢の中のひとつであるカフェ店員の夢
それを可能にしてくださったのは
他ならぬオリィさんでありそして番田さん。
オリィさんと番田さんの何気ない日常の会話から生まれた分身ロボットカフェ
お二人が灯したその小さな灯はだんだん大きくなり今もここで燃え続け…
大変おこがましいですが私はその灯を…番田さんの思いを…OriHimeに乗せて
全身全霊番田さんの魂と共に真心を込めてお客様の接客をさせていただこうと心に誓いました。

カフェに参加させていただいて
毎日がとても楽しく充実した日々の中、反省もたくさんありました。カフェ最終日に大事な場面で頭が真っ白になってお礼の言葉も何も言えず皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまった事お詫びも言えず今も心から申し訳なく思っております

そうして落ち込んでいた時もカフェ開催前から苦楽を共にし仲良くしてくださったパイロットの方々に励ましていただいたり今ではかけがえのない大切な仲間となった方々
それと共にカフェ内で的確な指示をくださったフロアマネージャーさん、更にその裏側で毎日アップデートをかけ連日開発を続け私たちOriHimeパイロットを励まし続けてくださったおそらく私達パイロットより数百倍大変だったであろうスーパーバイザーエンジニアの皆様方のおかげで日々進化するOriHimeDの手からドリンクをテーブルにお届け出来た事等思い起こせば今でも感動で身が震えます。

そして何よりもOriHimeに会いに来てくださったお客様お金を払って来てくださったお客様にどうやったら満足して帰っていただるのか試行錯誤しながら毎日自己紹介スライドの内容を見直し手直ししながら手探り状態で拙い接客にも関わらず暖かいお言葉をたくさんくださった皆様と社会と繋がりを持つことが出来た事
愛知県から東京にて夢のような時間を共にしていただいた方々

すべての方々に心から…心から感謝の日々でした。

皆様の心のバリアフリーで乗り越えられる事
人のやさしさでクリアできる事は私達障害を持った者にはとても大きく
皆様とお会い出来て本当に良かった
生きて来て良かった
パイロットとして働く事が出来て良かったと身に余るほどのしあわせを感じここには書ききれないほどの感謝の思いと共に素晴らしい貴重な経験をありがとうございました。

みんなが輝いていた…分身ロボットカフェ
まさに生きるためのテクノロジー本当に素晴らしかったです。

私にとって令和元年はOriHime元年でもありました。

最高です!

ゆっちゃんは車いすユーザーでありながらも子育てを体験しており、そのバイタリティ溢れる人間力をカフェの店員として発揮してくださいました。そんなゆっちゃんが10月のカフェ最終日にうまく感謝の気持ちを伝えられなかったことで落ち込んでいるとは思いませんでした。

それでも、このレポートを読めば感謝の強い思いが表現されており、スタッフとしてもやってよかったと思えたので、次のカフェでもゆっちゃんにご活躍いただきたいなと感じてやみません。

こちらこそ、ゆっちゃんにパイロットになっていただいてありがとうを伝えたいと思います。

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